伊豆半島で自噴する3つの温泉!~自噴と動力揚湯について~
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伊豆半島で自噴する3つの温泉!~自噴と動力揚湯について~

温泉がどのようにして皆様の目の前にあるか。これを想像する人は多くはないと思います。温泉が目の前にくるには、①自噴、②動力揚湯、③動力揚湯+自噴と主に3つの方法があります。今回は、それぞれを説明しながら、①自噴する伊豆半島の三つの温泉について紹介します。

①自噴

自噴とは、その時のごとく、温泉が自分の力で地表まで上がってくることです。人間の力を必要としません。この自噴は様々な条件が重なり実現する、自然の軌跡です。温泉が豊富な伊豆半島ですら、自噴する温泉は3地域にしかありません。

自噴するための条件は、温泉にガスが含まれており地下から浮上しやすい、そのガスが温泉に溶けるための十分な温度が温泉にある、温泉脈から地表までの距離が短い等の条件があります。温泉脈というのは温泉が地下に流れている、もしくはたまっている場所です。そこからの地表まで距離が短いというのはイメージがつきやすいかもしれません。一方、温泉の温度というのもイメージがつきやすいです。地下に行けば行くほど、地面の温度は高くなります。そのため、高い温度、地表までの距離が短いというのは、相反することなのです。そのため、この条件を満たすことはかなり稀です。ゆえに、自然の奇跡と称されるのです。

②動力揚湯

動力揚湯は、自噴とは反対に、人の力で温泉を汲み上げることです。地面に穴を掘って、水中ポンプ、コンプレッサーといわれる機械でくみ上げます。日本の温泉の大半が、こちらの動力揚湯です。地下の温度が高いため、石油用の水中ポンプを使用することもあります。このような場合だと、とても高価で数千万円の設備投資が必要になることざらです。水中ポンプ、コンプレッサーは専門性がかなり高いため、機会があったら紹介させていただきます。

③動力揚湯+自噴

動力揚湯+自噴は、自噴である程度まで上がってくるものの、最後の力が足りないため、それを人の力でフォローする形です。

 

伊豆半島の自噴する3つの温泉

ここまで温泉が皆様の目の前までくる方法を分類して説明をしました。そして、温泉が自らの力で地表に出てくる、それがかなり稀であり、自然の奇跡であることをお伝えしました。伊豆半島においては、3つの温泉地にて、その奇跡の温泉を楽しむことができます。また、あくまで温泉の湧出方法の話なので、自噴が良くて、動力揚湯がだめというわけではありません。伊豆半島以外の自噴温泉は、今後勉強していきます。

伊豆熱川温泉

熱川温泉は、伊豆半島の東側、東伊豆に位置します。駅から海までが坂になっており、その途中に約15の温泉施設、13本の温泉櫓(温泉やぐら)が点在します。この温泉櫓は、温泉を管理するための塔です。

この温泉櫓のうち、3本の温泉櫓が自噴しています。一つ目は、熱川駅前の足湯に温泉を提供している、浜田源泉。こちらは、玉翠が所有している源泉です。二つ目は、熱川荘さんの所有する、岩崎源泉。三つめが、観光スポットになっている、お湯かけ弁財天の源泉である、偕楽源泉です。それ以外の源泉は、③自噴+動力揚湯で温泉を提供しています。

熱川温泉の温泉地情報は、こちら

こちらに熱川温泉の宿泊施設をまとめています。↓

河津 峰温泉

河津の峰温泉は、熱川温泉がある東伊豆町の隣、河津町に位置します。河津には、海から山に向かい、浜温泉、峰温泉、湯ケ野温泉、七滝温泉、4つの温泉地があります。そのうち、峰温泉が自噴する温泉です。峰温泉が自噴する様子は、峰温泉大噴湯公園で豪快に鑑賞することができます。

こちらに河津峰温泉の宿泊施設をまとめています。↓

南伊豆 下賀茂温泉

南伊豆の下賀茂温泉は、伊豆半島の最南端、南伊豆町の真ん中のあたりに位置します。青野川沿いに源泉が点在しています。その温泉は、下賀茂温泉 銀の湯会館で楽しむことができます。また、下賀茂温泉の温泉は、舐めたらしょっぱいくらい、塩を含む温泉です。

こちらに下賀茂温泉の宿泊施設をまとめています。↓

伊豆半島に足を運び温泉地を選ぶ際に、少しでも参考になりましたら幸いです。

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