静岡県の伊豆でいい温泉旅館はありますか?
伊豆には、当館も含め、様々な温泉旅館があります。
温泉という軸ですと、天城湯ヶ島温泉、嵯峨沢温泉の「湯宿 嵯峨沢館」さんが、好きな宿、尊敬する宿の一つです。
引用: 嵯峨沢館 / 一休.com
天城湯ヶ島と嵯峨沢温泉ってどのあたりにあるんですか?
そうなんですね。
そんな高級旅館が揃う中、「湯宿 嵯峨沢館」さんのどこがすごいんですか?
温泉と旅館への情熱がすさまじいです。
もちろん、全ての宿にいったことがあるわけではありませんし、天城湯ヶ島温泉の中で、一番秀でているというわけではありません。
あくまでも私が宿泊し、感銘を受けたという意味合いです。
引用: 嵯峨沢館 / 一休.com
そもそも、なぜ、「湯宿 嵯峨沢館」さんに足を運ぼうと思ったのですか?
きっかけは、某旅行会社のご予約です。
私たちが運営する奥熱川 奈良偲の里 玉翠にて、嵯峨沢館さんとセットで予約を受ける旅行工程表がとても多かったんです。
1泊目が当館2泊目が嵯峨沢館さんといった感じです。
旅行会社の方に尋ねてみると、嵯峨沢館さんはオーナーの旅館に対する情熱が凄まじいと聞きました。これらがきっかけで数年前から興味がありました。
きっかけは旅行会社なんですね。
旅行のプロに情熱がすごいといわれるのは、確かにすごいですね。それで確かめに行ったわけですね。
はい。家族が修善寺の虹の郷にいきたいと前々からいっていたので、そこからも近くてタイミングが合いました。
実際にいってみてどうでしたか?
たしか料金は一人3万円くらいだったのですが、同じ金額をいただく宿泊施設より数段割安に感じました。
料理、施設、スタッフの方々のサービス、そして温泉、全てが上質でした。
引用: 嵯峨沢館 / 一休.com
具体的にどのあたりが上質だったのですか?
その上質さなの中に、旅行会社の方がおっしゃっていた、オーナーの情熱は感じられましたか?
はい。
それが特に表れているのは、多くのことに手間をかけていることです。ラウンジの大きい生け花、大きいお風呂の温泉管理など、手間がかかることが多々見受けられました。
そして、それをするのはスタッフの方々です。
経営者に強制された形で手間がかかることをすると、随所に手が抜かれている、スタッフの表情がめんどくさそうにしているなどといったことが見受けられます。
しかし、嵯峨沢館さんとそのスタッフさんにはそれは表れていませんでした。
旅館一丸となって、お客様に喜んでいただきたいというオーナーの情熱の下、その思いが共有されているのだと思います。
なるほど。
接客をする人、仕事をする人の表情からもわかることがあるんですね。
肝心の温泉について、もう少し詳しく聞かせてください。
嵯峨沢館さんには、大浴場、貸切風呂、岩盤浴など合計7つほどお風呂があり、お部屋もほとんどが露天風呂付客室です。
私が宿泊したお部屋も、狩野川を望む、露天風呂が印象的でした。
大浴場、貸切風呂など、温泉の付帯設備がとても充実しています。
そして、驚愕なのは、その全てを自家源泉からのかけ流しで賄っていることです。自家源泉からでる湯量が相当ないとできない芸当ですね。
湯量が多い天城湯ヶ島、嵯峨沢とはいえ、ここまで湯量が多い源泉は少ないのではないでしょうか。そして、その管理はかなり手間がかかります。
掃除や温度調整には、一日2人~3人が、5時間ほどかけてしているんだと思います。可能な限り全ての温泉に入りましたが、お風呂の清潔感、温度調節も完璧でした。
温泉の泉質はどんな感じでしたか?
大浴場の温泉分析表には、アルカリ性単純温泉と記載がありました。
お風呂の湯舟の淵には、白い温泉の湯の華が付着していました。
おそらく鉄分などは少なく、メタケイ酸、硫酸イオンなどが主たる成分ですね。泉質ごとの効能は、機を改めて説明しますね。
自家源泉をもっているだけでも驚きですが、それを完璧に活用されているんですね。
そうなんです。ここまでお風呂が多いと、掃除、温泉管理に手間がかかるため、手のかからない方法で管理しようと考えるのが常です。
しかし、そこに流されず、恵まれた自家源泉と湯量を最大限活用できる方法で施設運営をされています。
ここが、嵯峨沢館さんの温泉にかける情熱なのだと考えます。ぜひ、運んでいただきたい施設さんです。
引用: 嵯峨沢館 / 一休.com