子どもの温泉デビューと、デビュー場所を選ぶための3の条件。お子様歓迎施設≠温泉デビュー施設
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子どもの温泉デビューと、デビュー場所を選ぶための3の条件。お子様歓迎施設≠温泉デビュー施設

温泉デビュー。聞きなれない言葉だとは思いますが、イメージはつく言葉だと思います。温泉デビューとは、子ども、赤ちゃんが初めて温泉に入る日を意味した造語です。こちらの写真は、私の長男が、初めて温泉に入ったときの写真です。温泉に常に触れている私にとっても、この日は特別な日で、昨日のことのように覚えています。お子さまがいらっしゃる、もしくはこれから生まれる方々にとって、この温泉デビューは、初めて歩いた日、初めて話した日のように大切な記念日です。今回は、その温泉デビューのデビュー場所を選ぶ際に、失敗しない条件をお伝えします。

1.お部屋にお風呂がついていて、そのお湯が温泉であること

まず、お部屋にお風呂がついていることが1つ目の条件です。宿泊施設のお風呂として、大浴場、貸切風呂、お部屋のお風呂があります。そのような中、大浴場、貸切風呂は、乳幼児の入浴をお断りしている施設も多々あります。

その理由の一つは、大人と子ども、双方にとっての衛生面です。衛生面とは、排出物を管理できないことと、多くの方が入る大浴場が、お子様にとって不安に感じられるからです。以上のことから、自分たちしか入らないお部屋のお風呂があることがとても重要な条件です。そして、お部屋のお風呂のお湯が、温泉であることが必須です。なぜなら、温泉の湯量の関係で、大浴場は温泉ですが、お部屋のお風呂は温泉でないという施設が多々あるからです。そのため、お部屋のお風呂が温泉であるかは必ず確認しましょう。

2.お部屋のお風呂の温度管理ができること

2つ目の条件は、お風呂の温度管理ができることです。先ほど大浴場、貸切風呂が、衛生面でお子様の入浴ができないことをお伝えしましたが、受け入れできないもう一つの理由があります。それは、大浴場、貸切風呂が、個別の温度管理ができないからです。多くの方が入浴されるお風呂は、多くの方にとって好まれる温度に調整されており、個別のお客様にとって最適な温度設定ができないことを意味します。具体的には、多くの大人のお客様が心地よいと感じられる温度、41℃~42℃に調整されていることが大半です。個別に入られる貸切風呂も、その後に入られるお客様がいらっしゃるため、個別の温度調整ができないのが大半です。しかし、この温度は、お子様、入浴時にとって熱すぎます。38℃から40℃が最適な温度です。そして、この温度は、大人のお客様にとっては、温すぎるため、その温度に、お子様が入る度に調整することはできません。一方、自分たちだけが使用できるお部屋のお風呂も、設備の関係で温度調整ができない場合があります。そのため、お部屋のお風呂を希望の温度に調整できるか、こちらを必ず確認する必要があります。

3.温泉の泉質が、子どもにとって強すぎないこと

3つ目の条件は、その温泉の泉質が、お子様にとって負担が強すぎないことです。温泉の泉質とは、それぞれの温泉の個性であり、その施設の温泉ごとに異なります。例えば、硫黄の臭いがする硫黄泉、鉄を含んでいる含鉄泉、塩を多く含んでいる塩化物泉といった、約10種類の泉質が日本にはあります。泉質についての詳細は、ここではお伝えしませんが、温泉の天然成分の効果が強すぎて、お子様にとっては負担になってしまうことがしばしばあります。例えば、私の子どもは、温泉デビュー後、ある温泉にはいったときに、肌が赤くなってしまいました。その温泉は、舐めたら塩の味がするくらい強い、塩化物泉でした。子どもには、塩の刺激が強すぎたという失敗談です。

 温泉の個性、泉質は、温泉分析表といわれるもので知ることができます。例えば、私共が運営する、奈良偲の里 玉翠では、大浴場などだけでなく、このような形でHPでも表示しています。温泉分析表はなくとも、各旅行サイトにも泉質だけは記載されています。こちらは、奈良偲の里 玉翠の予約サイト一休.comにおける泉質の記載場所です。

そして、お子様にとっての負担は、泉質のpH(ペーハー)を参考にするといいでしょう。pHとは、1~14まで数値があり、真ん中の7が中性を意味します。pHが7より小さいと「酸性」、7より大きいと「アルカリ性」です。このpHの両極端は避けた方がいいでしょう。例えば、日本で一番酸が強いといわれる、玉川温泉はpH1.2の強酸性です。知る人ぞ知る名湯ですが、お子様にとっては刺激が強すぎるでしょう。逆に、埼玉県の都幾川温泉(ときがわおんせん)と神奈川県の飯山温泉は、そのpHはいずれも11.3と非常に高く、強アルカリの温泉です。温泉デビューに丁度良いと思うのが、こちらの泉質です。

・単純温泉

・硫酸塩泉

・二酸化炭素泉

・塩化物泉

泉質の種類や、泉質ごとの温泉地は、こちらのクイズの解説にまとめておりますので、ご参照ください。

注意事項:お子様歓迎施設≠温泉デビュー施設

「お子様歓迎」とうたっているからといって、温泉デビューに最適な施設であるわけではありません。お子さまにとって、喜ばしい特典、遊具はあるかもしれませんが、先ほどお伝えした3つの条件を満たしているわけではありません。そのため、3つの条件を満たしているか、電話で確認することをおすすめします。なぜなら、3つの条件は、宿泊施設にとって細かすぎて、HPや旅行サイトに記載していないことが大半であるからです。

 また、私共が以前、温泉デビュー応援プランとして、温泉デビューを前提として販売していたプランには、こちらのような特典を設けていました。ご参考になりましたら幸いです。

・露天風呂付客室限定!

・湯守りがご希望の温度に個別調整!

・沐浴グッズ貸し出し!

温泉デビューにオススメの施設

電話をしなくても、先程の3つの条件を満たしている施設を伊豆半島のものを中心に紹介します。こちらは、随時更新をしていきます。また、私共が運営する、奈良偲の里 玉翠磯あるきの湯宿 潮雲は、小学生以上のお子様が宿泊可能です。そのお子様の温泉デビューに際しては、ぜひ、ご検討ください。

 

天城湯ヶ島温泉 湯宿 嵯峨沢館

自家源泉を所有する、お風呂が豊富な天城湯ヶ島、嵯峨沢の名旅館です。お風呂がある客室もあり、川のせせらぎを聴きながらの温泉デビューをできます。

(出典:一休.com)

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熱川温泉 熱川プリンスホテル

伊豆の中でも屈指の泉質を誇る、熱川温泉の人気旅館です。自家源泉を所有しており、良質な温泉で温泉デビューができます。温泉、料理、館内施設を抜群のコストパフォーマンスで楽しめます。

(出典:じゃらん)

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伊豆熱川 自家温泉 おもてなしの宿 みはるや

良質な温泉の源泉かけ流しが楽しめる伊豆熱川の旅館です。お部屋の露天風呂では、湯守りが管理する温泉を源泉かけ流しで楽しめます。湯守りがいるので、きめ細やかな温泉の調整が可能です。温泉デビューにはもってこいの旅館です。

(出典:じゃらん)

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